片桐氏(読み)かたぎりうじ

改訂新版 世界大百科事典 「片桐氏」の意味・わかりやすい解説

片桐氏 (かたぎりうじ)

近世大名。信濃国伊那片桐より興り,それを氏としたという。戦国末,為頼のとき近江移り,曾孫直貞は浅井氏家臣となる。その子且元は豊臣氏に仕えて摂津茨木城主,徳川氏の下で大和竜田城主となり,大坂夏の陣の後4万石をあてがわれた。その子孝利に継子なく,弟為元が相続したが,1万石に減封。その孫貞就の代で断絶した。且元の弟貞隆は大和小泉に1万6400石を領した。当主は多く主膳正,石見守に任じた。維新後,子爵
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android