狡兎死して良狗烹らる(読み)こうとししてりょうくにらる

日本大百科全書(ニッポニカ) 「狡兎死して良狗烹らる」の意味・わかりやすい解説

狡兎死して良狗烹らる
こうとししてりょうくにらる

狡猾(こうかつ)ですばやいウサギが死んでしまえば、猟のじょうずなイヌも不要になり、煮て食べられてしまうとの意。転じて、敵国が滅びれば、もはや忠臣は用いられず、かえって禄(ろく)つぶしとして殺されてしまうということ。中国の古くからの諺(ことわざ)で、項羽を破って漢の統一に大功のあった韓信は、のちに皇帝高祖に憎まれて捕らえられ殺されたが、そのおり、この諺を引いて、「信曰(いわく)、果たして人言の如(ごと)し、狡兎死して良狗烹られ、高鳥尽きて良弓蔵(かく)る。敵国破れて謀臣亡(ほろ)ぶと。天下已(すで)に定まる。我固(もと)より当(まさ)に烹らるべし」と嘆いたと、『史記』「淮陰(わいいん)列伝」にみえる。

[田所義行]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...

重陽の用語解説を読む