狡猾(読み)コウカツ

デジタル大辞泉 「狡猾」の意味・読み・例文・類語

こう‐かつ〔カウクワツ|カウ‐〕【××猾/××黠】

[名・形動]ずるく悪賢いこと。また、そのさま。「―な手段」「―に立ち回る」
[派生]こうかつさ[名]
[類語]腹黒い悪賢いずる賢いこざかしいずるいこすいこすっからいあくどい賢しい賢しら老獪海千山千抜け目が無い要領がいい悪い悪辣奸悪邪悪奸佞陰険性悪悪性俗悪凶悪極悪罪悪悪徳背徳悪行悪事悪逆巨悪諸悪暴悪卑劣陋劣ろうれつよこしまさがない腹汚い人悪い人が悪い人悪口さがない悪たれ悪たれる意地悪い意地悪邪慳突っ慳貪けんけんつんけんとげとげしいつんつん素気無すげなそっけないつれないよそよそしいにべないけんもほろろ冷たい気がないぎすぎすぶっきらぼう

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精選版 日本国語大辞典 「狡猾」の意味・読み・例文・類語

こう‐かつカウクヮツ【狡猾・狡黠カツ】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) わるがしこくてずるいこと。また、そのさま。狡獪(こうかい)巧黠(こうかつ)
    1. [初出の実例]「狡黠姦邪、漸毒頡滑之流輩」(出典:惺窩文集(1627頃)続・序)
    2. 「渠の狡猾(カウクヮツ)は兼ね兼ね人に知れ渡って居る処から」(出典:糸くづ(1898)〈国木田独歩訳〉)
    3. [その他の文献]〔荀子‐非十二子〕

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普及版 字通 「狡猾」の読み・字形・画数・意味

【狡猾】こうかつ(かうくわつ)

わるがしこい。奸智多詐。〔左伝、昭二十六年〕我が一二の兄弟甥舅、天法に奬順し、狡猾を助くること無く、以て先王の命に從ひ、天罰(まね)くこと毋(な)くんば、~則ち願ふなり。

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