忠臣(読み)チュウシン

デジタル大辞泉 「忠臣」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐しん【忠臣】

忠義な臣下。忠義を尽くす家来
准大臣じゅんだいじん異称

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精選版 日本国語大辞典 「忠臣」の意味・読み・例文・類語

ちゅう‐しん【忠臣】

  1. 〘 名詞 〙
  2. まごころを尽くして主君に仕える臣下。忠士
    1. [初出の実例]「若身被殺者。賜其子孫。忠臣義士。冝速施行」(出典:続日本紀‐天平一二年(740)九月癸丑)
    2. 「賢王の人をすてたまはぬまつりごとにももれ、ちうしんの世をおもふなさけにもすてらるるものは」(出典:十六夜日記(1279‐82頃))
    3. [その他の文献]〔老子‐一八〕
  3. 内臣(ないしん)を改め称したもの。
    1. [初出の実例]「内臣従二位藤原朝臣魚名改為忠臣」(出典:続日本紀‐宝亀九年(778)三月丙子)

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普及版 字通 「忠臣」の読み・字形・画数・意味

【忠臣】ちゆうしん

忠誠の臣。〔荘子天地孝子は其の親に(こ)びず、忠臣は其の君に諂(へつら)はざるは、臣子りなり。

字通「忠」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の忠臣の言及

【忠】より

…中国の文化を受容して形をととのえた日本の古代社会では,当然,忠の道徳が教えられ,臣は忠をもって君に仕え,君は国を憂えて世を治めるべきものと説かれた。古代の末に姿をあらわす武士の社会では,主君のに対する従者の忠が重んぜられ,中世の軍記物には,主君のために身命を惜しまない武士の行動が美談として描かれ,忠臣は二君に仕えずという絶対的な忠が強調された。《太平記》に登場する楠木正成はその代表として名高い。…

※「忠臣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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