日本大百科全書(ニッポニカ) 「玉門油田」の意味・わかりやすい解説 玉門油田ぎょくもんゆでん / ユイメンユーティエン 中国、甘粛(かんしゅく/カンスー)省北西部にある玉門市付近の油田群。1863年村民が石油を発見したといわれているが、1938年、玉門油田の一つである老君廟(ろうくんびょう)油田が発見されてから開発が本格化した。以来次々に油田が発見され、1960年代には中国最大の産油地帯となった。年間生産量は120万キロリットル以上と推定される。中国で初めて近代的技術で開発された油田で、多くの石油技術者が育成され、大慶(たいけい/ターチン)油田をはじめ各地油田の開発に従事している。[田中正三] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例