改訂新版 世界大百科事典 「王紱」の意味・わかりやすい解説 王紱 (おうふつ)Wáng Fú生没年:1362-1416 中国,明初の文人画家。字は孟端。号は友石生,九竜山人。江蘇省無錫の人。17歳で仕官したが,1399年(建文1)ころ山西省大同に流謫された。のち許されて帰郷し一時九竜山に隠棲したが,1412年(永楽10)に能書をもって翰林院に入り中書舎人となった。墨竹,山水画にすぐれたが,山水画は元末四大家,なかんずく倪瓚(げいさん),王蒙に学んだものが多い。元末・明初の蘇州画壇崩壊以後,元末四大家の様式を伝えた数少ない文人画家として注目される。執筆者:湊 信幸 出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報 Sponserd by