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様式 ようしき style

翻訳|style

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

様式
ようしき
style

文字を書く方式,文章または芸術作品などにおける類型的特徴をいう。ラテン語の尖筆を意味するスティルス stilusに由来し,本来は公文書の書式の場合に用いられた。芸術作品では一般に歴史的様式のことをいい,個人の年齢的発展の段階により,青年様式,壮年様式,老年様式のように分ける方法や,時代によって区分する古典様式,ゴシック様式バロック様式などがある。

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デジタル大辞泉の解説

よう‐しき〔ヤウ‐〕【様式】

ある範囲の事物・事柄に共通している一定の型・方法。スタイル。「古い―の家具」「書類の―」
ある時代・流派の芸術作品を特徴づける表現形式。「飛鳥(あすか)―を模倣する」「―美」
習慣・約束などで定められたやり方。「生活―」「行動―」
形式[用法]

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世界大百科事典 第2版の解説

ようしき【様式 style】

広くは,〈生活様式〉〈行動様式〉などという場合のように,人間の行為のあり方,ないしは,さまざまの行為,表現を特徴づける諸性格の総体を指して〈様式〉と呼ぶが,とくに芸術において,作品をある時代,地域,民族,あるいはその他の特定のグループに分類することを可能ならしめる表現上の特色の総体を〈様式〉という。たとえば,〈ゴシック様式〉は,ゴシック時代の建築,彫刻,絵画,工芸等の形式的統一を特徴づけるある共通した性格の総体を指して用いられるし,〈ナビ派の様式〉は,このグループに属する芸術家の作品に共通して見られる表現上の特性全体を意味する。

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大辞林 第三版の解説

ようしき【様式】

かたちや様子。同類のものの間に共通の,一定の形式・やり方。 「生活-」 「書類の-が変わる」
芸術作品・建築物などで,ある時代・民族,また流派などの中にみられる,特徴的・類型的な表現形式。 「 -美」 「建築-」 「ロココ-」 → 形式(補説欄)

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

様式
ようしき
style 英語 フランス語
Stilドイツ語

このことばは芸術的表現の方式をさすが、一般に個々の人間や社会あるいは民族の行動・生活の仕方や、形成の方式に使われることがある。様式と訳した外国語の語源はラテン語のスティルスstilusであり、これはもともと文章の書き方、あるいは文体を意味するものであった。それが用法としてしだいに拡大され、18世紀にはドイツウィンケルマンによって美術史の領域に取り入れられ、美術的表現の方式として適用されるようになる。その後、ゲーテの芸術論やシェリングの美学にも取り上げられ、19世紀後半にはリーグルウェルフリンらによって、美術史学の基礎を築くうえで方法論を展開するための、有力な概念として用いられるようになった。
 芸術的表現は類型的に分化されるが、美術についていえば、美術家(建築家、画家、彫刻家、工芸家など)個々の表現方式による個人様式、特定の時代を総括した表現方式を基礎にした時代様式、同じく民族の共有する表現方式による民族様式、ある限定された地方にみられる地方様式、時代・民族・地域は同一でも、美術家の集団として他と異なる表現方式をもつときにみられる流派様式などがある。
 芸術作品を正しく理解するためには、まず初めにその表現方式、つまり様式を把握しなければならない。なぜならば、美術家の場合ではその人格が、時代であるならばその時代精神が、もっとも明らかに投影されたのが様式であるからである。時代様式は歴史的な展開のうえに漠然と形成されるものでなく、時代を指導する天才的美術家が、同時代および過去において指導的役割を果たした様式を基盤にして、新しい時代にふさわしいものを表現する新しい様式、つまり個人の様式に帰するものであり、流派の様式にしても、地方の様式にしても、だいたい同じことがいえる。また、様式と形式とは一般に混同されて用いられている場合があるが、形式はあくまで様式を形成する要因の一つであり、両者の意味はまったく異なる。[永井信一]

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世界大百科事典内の様式の言及

【花】より

…めしべは心皮(大胞子葉)が袋状となり,胚珠をその内側に包み込んでいて,この部分を子房とよび,心皮の辺縁が閉じ合わさったところが柱頭となって,花粉を受け止める。多くのめしべでは子房と柱頭の間に花柱styleと呼ばれる生殖に無関係な部分が発達している。さらに花の基部に,葉が小型化した苞や小苞がみられることがあり,花の形成初期に,その保護に役だっている。…

【文体】より

…基準の設定次第で分類体系が変わり,名称がふえるのは言うまでもない。
[レトリック理論に由来するヨーロッパの文体概念]
 現在,日本語の〈文体〉ということばは西洋の〈スタイルstyle〉という概念への適切な訳語でもある。そしてヨーロッパ的な〈スタイル〉もまた,伝統的に大きな類型として理解されてきた。…

【めしべ(雌蕊)】より

…裸子植物の大胞子葉と異なり,被子植物の心皮はその縁が互いに閉じ合わさって袋状となり,中に種子となる胚珠を包み込んでいて,この部分を子房ovaryという。原始的なめしべでは心皮の縁が閉じ合わさったところが柱頭stigmaとなるが,多くの場合子房の上に花柱styleと呼ぶ棒状の部分があり,柱頭はその先端がねばついたり毛がはえていて,花粉を受け止めやすくなっている部分である。トウモロコシの子房は苞の中に包まれているが,ひげ状の花柱と柱頭が長くなり,苞の外に出ていて受粉を可能にしている。…

【芸術】より

…だが数々の理由から当然とはいえ,決定的な分類が立って芸術理解を指導するわけではない。具体的な個々の作品理解においてはむしろ様式ジャンルの両概念がたいせつである。作品には,つくる主体のがわからみれば,作家の個人的特質から背後の時代とか風土の特性など,さまざまな主観的条件が刻みこまれる。…

【建築】より

…それまでは,土木建築工事一般を〈普請(ふしん)〉,建物に関する工事を〈作事(さくじ)〉と呼んでいた。アーキテクチャーとは,単なる建造物building,structureに対して,一定の芸術的様式をもつ建物一般をさす集合名詞であり,かつ,それらをつくりだす建築技芸の体系を意味する。すなわち建築術あるいは建築芸術の意である。…

【ジャンル】より

…ラテン語ゲヌスgenus(種属)に由来するフランス語で,種類や部類を意味し,生物学をはじめひろく用いられるが,語音をそのまま移しているときは多く芸術のジャンルをさすとみてよい。様式と同視されることもあるが,〈ジャンルの様式〉も正当な論題となる以上,芸術については両概念を区別しなければならない。ジャンルと様式はいずれも芸術作品の理解を深めるに有効とされる類型概念であり,様式が一作品にみられる個性的相貌の類型的性格を語るに対して,ジャンルは客観的に類型的統一をつくる作品群を語る概念である。…

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