珠洲古窯址群(読み)すずこようしぐん

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「珠洲古窯址群」の意味・わかりやすい解説

珠洲古窯址群
すずこようしぐん

石川県珠洲市 (能登半島北東端) に所在する須恵器系中世窯址。5支群 16基が確認され,12世紀中葉から 16世紀にかけて継起的に操業を持続した。製品は,ほぼ甕,片口鉢,壺に限られ,分焔柱を具備しない窖窯 (あながま) で還元焔燻焼された灰黒色の堅牢なもので,比較的装飾性に富み,同じ紐作り,たたき締めの成形技法を踏襲しながら,西日本とは異質である。近年この系列に属する中世窯の発見が相次ぎ,その流通圏は,能登半島から東北日本海域を経て北海道を包括する,列島の四半分に及ぶことが判明した。

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