環化重縮合反応(読み)カンカジュウシュクゴウハンノウ

化学辞典 第2版 「環化重縮合反応」の解説

環化重縮合反応
カンカジュウシュクゴウハンノウ
cyclopolycondensation

重縮合反応によって線状の前駆ポリマー(precursor)を合成し,分子内縮合で閉環する反応.一般に,ヘテロ環を有する剛直鎖ポリマーは不溶・不融のため,一段階反応で環化重縮合を行うことが困難であるため,可溶,可融の前駆ポリマーを合成して,成形しやすいフィルム状にしてから分子内重縮合を行う.たとえば次のようなものがある.

環化重縮合によって得られる高分子は,耐熱性高分子として重要である.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android