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重縮合 じゅうしゅくごうpolycondensation

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

重縮合
じゅうしゅくごう
polycondensation

2個以上の官能基をもつ単量体の間で,水,アルコールなどの簡単な分子の脱離を繰返しながら,単量体が次々と結合して重合体を生成する反応。縮合重合ともいう。2個の官能基をもつ単量体からは鎖状重合体が得られ,代表的な合成繊維であるポリエステルナイロンがその例である。3個以上の官能基をもつ単量体からは架橋重合体が得られ,合成樹脂,塗料などとして用いられている。不飽和ポリエステル樹脂がその例である。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

重縮合
じゅうしゅくごう
polycondensation

低分子物質から高分子物質を生成させる反応には各種あるが、そのなかの一つ。縮合反応の繰り返しで高分子に成長していくのでこのようによばれ、縮重合、縮合重合またはポリ縮合ともいわれる。縮合反応の例としては、酸とアルコールとから水のような低分子を放出してエステルをつくるような反応があり、次のような反応式で表される。

 この反応は可逆反応であり、反応生成物の水を反応系外に取り出すと、反応は右方に進行してエステルを生成する。いま1分子中に2個のカルボキシ基(カルボキシル基)-COOHをもった二官能性の単量体と、アルコール性のヒドロキシ基-OHを2個もった二官能性の単量体とを等モルで反応させ、生成する水を減圧にして取り去っていくと、縮合を繰り返して線状の高分子になるはずである。
 生成方法と反応系の外観から溶液重縮合、溶融重縮合、界面重縮合、固相重縮合に分類される。その反応は段階的に進行する。これが一般の連鎖的に反応が進行するラジカルやイオン線状重合と異なるところで、分子量は反応時間とともに増大していく。また反応させるお互いの官能基のモル比が1対1からわずか1%でも外れると、反応が完結しても重合度(単量体の数)は200ぐらいであるから、強度をもった高分子材料を製造する場合は、モル比の調整と単量体の純度の管理が重要である。[垣内 弘]
『井上賢三著『高分子化学』(1994・朝倉書店) ▽井上祥平著『高分子合成化学』(1996・裳華房) ▽井上晴夫ほか編、中条善樹著『基礎化学コース 高分子化学1 合成』(1996・丸善) ▽日本化学会編『実験化学講座28 高分子合成』(1999・丸善) ▽遠藤剛・三田文雄著『高分子化学』(2001・化学同人)』

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世界大百科事典内の重縮合の言及

【合成樹脂】より

…フッ素樹脂も特殊エンジニアリングプラスチックの一つと考えてよい。
[成形法]
 熱硬化性樹脂は重縮合の途中またはモノマーを含むまだ流動性のある段階で,充てん剤や強化材に含浸し,さらに必要に応じ硬化剤を加え,型にはめ,熱と圧力を加えて成形する。一方,熱可塑性樹脂の成形は,樹脂を溶融流動化させ,成形機から型に入れ冷却,固化させる。…

【高分子】より

…重合反応は二つの様式に大別される。縮合重合(重縮合)と付加重合である。縮合重合では高分子化合物のほかに水のような低分子化合物が生成するが,付加重合では生成するのは高分子化合物だけである。…

【重合】より

…これらの場合モノマーは気体なので,気相重合も行われる。
【縮合重合condensation polymerization】
 重縮合(縮重合)polycondensationともいう。縮合重合反応(重縮合反応)では,同一分子の中に2個の反応性基をもつ化合物の分子の間で反応が起こって高分子が生成し,同時に小さい分子の生成物が副生する。…

【縮合】より

…同一分子内での二つの異なる官能基間の縮合は分子内縮合とよばれ,ラクトンやラクタムの生成があげられる(式(7))。三つ以上の分子が縮合を繰り返して高分子を形成する場合を重縮合とよぶ。これは高分子合成の重要な合成手段として工業的にも利用されている。…

※「重縮合」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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