田舎のネズミと町のネズミ(読み)いなかのねずみとまちのねずみ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

田舎のネズミと町のネズミ
いなかのねずみとまちのねずみ

イソップ寓話(ぐうわ)の一つ。『野ネズミと家ネズミ』ともいう。田舎ネズミが町ネズミを招待して、畑で小麦の茎や根をとって食べるが、町ネズミは、これではアリのような生活だといい、自分の所へくるよう招く。田舎ネズミが行き、御馳走(ごちそう)を見せられ、自分の生活のつらさを嘆く。しかし、人間が入ってくるたびに逃げなければならず、せっかくの御馳走もゆっくり食べられないので、田舎ネズミは、無事に心配なく暮らせる田舎のほうがよい、という。日本では近世初期の『伊曽保(いそほ)物語』に「京田舎の鼠(ねずみ)の事」の題で訳されている。

[小澤俊夫]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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