法則の辞典 「異常表皮効果」の解説 異常表皮効果【abnormal surface effect】 超伝導体においては著しく大きな表皮効果がみられることがある.これは超伝導状態においては格子振動がきわめてゆっくりしたものとなるために,電子との衝突確率が減少し,そのために電子の平均自由行程 λ が大きくなることに起因している. λ が表皮作用の深さよりも大きくなると,δ は κ に依存しなくなり,表皮抵抗 R も κ に無関係な値となる現象を指す. 出典 朝倉書店法則の辞典について 情報