畳平(読み)たたみだいら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「畳平」の意味・わかりやすい解説

畳平
たたみだいら

岐阜・長野県境付近、乗鞍岳(のりくらだけ)主峰の剣(けん)ヶ峰の北方恵比須(えびす)岳麓(ふもと)の、登山バス終点付近にある火口原性の平坦(へいたん)地。標高約2700メートル。岐阜県高山市丹生川(にゅうかわ)町岩井谷に属する。乗鞍登山バスで登ると、高山植物がよく見られる。このあたりにバスターミナルをはじめ、郵便局、乗鞍自然展示館などもある。なお、2003年(平成15)よりマイカーの乗り入れは禁止されている。

[上島正徳]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の畳平の言及

【乗鞍岳】より

…また,摩利支天山頂には東京天文台コロナ観測所(1949完成),その南側に同宇宙線観測所(1950完成)がある。鶴ヶ池畔の畳平(2740m)までは長野・岐阜両県からバス登山道路が通じ,畳平のバスターミナル付近には,乗鞍神社本宮遥拝所,電報電話局,郵便局,営林署,診療所,旅館,山小屋などの施設がある。 長野県側山麓の乗鞍高原は標高1300~1800mの広大な高原で,1952年の乗鞍高原スキー場開設以来観光開発が進み,番所(ばんどこ)や鈴蘭小屋(1976年白骨(しらほね)温泉上流部からの引湯成功以後発展)付近に宿泊・保養施設が開かれて,四季の行楽客を集めている。…

※「畳平」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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