畳込(読み)たたみこむ

精選版 日本国語大辞典 「畳込」の意味・読み・例文・類語

たたみ‐こ・む【畳込】

〘他マ五(四)〙
① たたんで中に入れる。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一八「或は地より天台の山 乾坤の箱の中にも畳(タタミ)こみ」
虞美人草(1907)〈夏目漱石〉一「竪縞の裾を〈略〉白縮緬周囲(まはり)に畳(タタ)み込(コ)む」
② 心の中に深くおさめ込む。心の中に秘めておく。また、心にしっかり刻み込む。
※浄瑠璃・日本武尊吾妻鑑(1720)五「としてかうして斯くしてと、女心にたたみ込」
③ 十分納得し了解する。のみこむ。了解して引き受ける。
浮世草子・好色産毛(1695頃)五「諸事は此の佐七がたたみこむといへば」
沈黙(1966)〈遠藤周作〉一「ガルペはたたみ込むように訊ねました」

たたみ‐こみ【畳込】

〘名〙 たたみこむこと。また、たたんで中に入れるような形式に作ったもの。
※春興倫敦子(1935)〈福原麟太郎〉英京雑記「右の方には畳み込みの棚があり」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android