普及版 字通 「畸」の読み・字形・画数・意味
畸
13画
[字訓] めずらしい
[説文解字]
[字形] 形声
声符は奇(き)。奇に正形でなく不安定なものの意がある。〔説文〕十三下に「殘れる田なり」とあり、等分したのちの、割り残りの田をいう。これを人に移して、尋常でないものを畸人という。
[訓義]
1. はしたの田、あまり、ひとしくない。
2. かわりもの、めずらしい。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕畸 キ(ノ)コリノタ・アラタ
[語系]
畸・奇kiaiは同声。奇を〔漢書、李広伝、注〕に「隻にしてあらざるなり」とするが、奇はもと異形奇異のものをいう。畸人もその意である。
[熟語]
畸翁▶・畸客▶・畸形▶・畸孤▶・畸行▶・畸士▶・畸愁▶・畸▶・畸人▶・畸羨▶・畸僻▶・畸民▶・畸余▶・畸零▶
[下接語]
畸・無畸
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報