疑似晴天(読み)ギジセイテン

デジタル大辞泉 「疑似晴天」の意味・読み・例文・類語

ぎじ‐せいてん【疑似晴天】

悪天候合間に、一時的に晴れ間が広がること。低気圧通過する際に、一時的に天気が回復するが、数時間後には寒冷前線が通過し、再び気温が低下し、荒れた天候となる。疑似好天

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知恵蔵mini 「疑似晴天」の解説

疑似晴天

悪天候と悪天候の狭間で一時的に晴れ間が広がること。疑似好天とも言う。発生の代表的なケースは、寒冷前線の通過に伴い低気圧と寒気の狭間で晴天になり、その後急速に天候が悪化するというもの。日本では、冬の日本海側の山岳地帯で頻発し、特に高山の場合、快晴の空が数時間で暴風雨となることもしばしばある。2012年5月の白馬岳遭難(6人死亡)、14年3月の大山遭難(3人死亡)など、疑似晴天が遭難の一因と考えられている事故は多く、山岳遭難主因の一つともいわれる。

(2014-3-17)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

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