天候(読み)テンコウ

デジタル大辞泉 「天候」の意味・読み・例文・類語

てん‐こう【天候】

比較的短い期間天気の総合的状態。また、天気のぐあい。空模様。天気と気候との中間概念。「大会天候に恵まれた」「不順な天候」「悪天候
天気[用法]
[類語]気候天気陽気気象日和風土季候時候寒暖寒暑空模様空合い風雲

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精選版 日本国語大辞典 「天候」の意味・読み・例文・類語

てん‐こう【天候】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 数日から十数日のあいだ、毎日の天気がほぼ同じで、同じタイプと考えられる場合、これをひとまとめにしていう。天気と気候の中間の概念。
    1. [初出の実例]「且つ天候一辺を恃みとする稲作に於て」(出典:一年有半(1901)〈中江兆民〉四)
  3. てんき(天気)[ 一 ]
    1. [初出の実例]「天候昨日の如く極めて静穏なれども」(出典:愛弟通信(1894‐95)〈国木田独歩〉威海衛大攻撃)

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改訂新版 世界大百科事典 「天候」の意味・わかりやすい解説

天候 (てんこう)

比較的短期間の天気の総合的な状態のこと。天気と気候との中間的な概念として用いられ,5日とか10日,あるいは1月くらいの平均で表されることが多い。なお,大気環流模様があまり変わらず,似た天気変化の特性が続く状態のことを汎天候とよぶことがある。ドイツのバウルF.Baurが提唱したGrosswetterlageから来た言葉である。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「天候」の意味・わかりやすい解説

天候
てんこう

大気の状態を表すことばの一つ。天気といえば、瞬時からせいぜい2、3日間の状態である。気候といえば、普通は年スケールの状態をさす。天候は、天気と気候の中間の数日間から1か月間程度までの期間の大気の状態をいうのに用いられることばであり、平均値で示されることが多い。

[平塚和夫]

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百科事典マイペディア 「天候」の意味・わかりやすい解説

天候【てんこう】

数日から数週間程度の期間,または月,季節,年の単位の天気の総合的な状態。時間的には天気と気候の中間の概念で,たとえば〈1969年春の天候〉〈1970年の天候〉などという。

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普及版 字通 「天候」の読み・字形・画数・意味

【天候】てんこう

天気。

字通「天」の項目を見る

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世界大百科事典(旧版)内の天候の言及

【天気】より

…人間の生活に影響を与える大気の状態のこと。広い意味では,ある時刻または長くない時間帯における気温,湿度,風,雲,降水,視程などの気象要素を総合した大気の状態のことで,数日以上にわたる長い時間帯の場合には天候といって区別することもある。狭い意味では雲や降水,雷などに関連した大気の状態に限定する。…

※「天候」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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