病付(読み)やみつく

精選版 日本国語大辞典「病付」の解説

やみ‐つ・く【病付】

〘自カ五(四)〙
① 病気にかかる。わずらいつく。
※史記抄(1477)一三「其からをっけやみのやうになりて、やみついてしなれたぞ」
悪習などに染まる。物事に熱中してやめられなくなる。
※浮世草子・世間娘容気(1717)六「ひょっと手がさはって出来心で、〈略〉それからやみつき、大かた月に十七八度人しれずのかくし喰」

やまい‐づ・く やまひ‥【病付】

〘自カ四〙 (古くは「やまいつく」)
① 病気になる。病む。やみつく。
※宇津保(970‐999頃)俊蔭「にはかに母かくれぬ、それをなげく程に父やまひつきぬ」
※浮世草子・世間娘容気(1717)五「娘もたびたび亭主のわかれにうひめを見て、大ぶん病(ヤマ)ひづいたれば」
② 弱る。弱くなる。〔新撰大阪詞大全(1841)〕

やみ‐つき【病付】

〘名〙
① 病気にかかること。また、病気のかかりはじめ。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第三四「此夕淋しき伽に精進食 其病付の蛍むなしき」
② 悪習などに染まること。物事に熱中してやめられなくなること。また、そのはじめ。
※雑俳・蝶番(1731)「病付は花見戻りのよぶこどり」

やまい‐づか・す やまひ‥【病付】

〘自サ四〙 (病気にかからせる意から) 悩ます。苦します。また、おどかす。因縁をつける。
浄瑠璃・傾城阿波の鳴門(1768)八「汝やでんどへは出られぬ身分ぢゃあろうがな。と病(ヤマヒ)づかすは疫病の」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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