普及版 字通 「癬」の読み・字形・画数・意味
癬
22画
[字訓] たむし・ひぜん
[説文解字]
[字形] 形声
声符は鮮(せん)。〔説文〕七下に「乾瘍(けんやう)なり」とあり、かさの生ずる皮膚病。疥癬をいう。癬はと同系の語。は石などに附著するで、容易に除きがたいものである。
[訓義]
1. たむし、ひぜん。
2. かさ、かさのあるよう。
[古辞書の訓]
〔和名抄〕癬 俗に云ふ、錢加佐(ぜにかさ) 〔名義抄〕癬 ゼニカサ 〔字鏡集〕癬 ゼニカサ・カカルヤマヒ・カレカサノヤマヒ
[語系]
癬・sianは同声。〔釈名、釈疾病〕に「癬は徙(し)なり」とあり、字はまた徙sie声に従う字に作る。(遷)tsianは徙遷の意のある字。癬・疥もその意を含む語であろう。
[熟語]
癬疥▶・癬琴▶・癬瘡▶・癬駮▶
[下接語]
疥癬・頑癬・白癬・皮癬
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報