白川夜舟・白河夜船(読み)しらかわよぶね

精選版 日本国語大辞典 「白川夜舟・白河夜船」の意味・読み・例文・類語

しらかわ‐よぶね しらかは‥【白川夜舟・白河夜船】

〘名〙 (「しらかわよふね」とも。京都を見たふりをする人が地名白川(または舟の通わない谷川の名とも)のことを問われ、川の名と思って、夜船で通ったから知らないと答えたという話によるという)
① いかにも知っているような顔をすること。知ったかぶり。
※俳諧・毛吹草(1638)二「しら川よぶね 見ぬ京物がたり」
② ぐっすり寝込んでいて何が起こったか全く知らないこと。しらかわ。〔俳諧・大坂独吟集(1675)〕
歌舞伎三題噺高座新作髪結藤次)(1863)序幕白川夜船(シラカワヨフネ)高鼾
③ 何も知らぬこと。
談義本・教訓雑長持(1752)三「未来は仏と呑込で、やり放しに寄進して、年中寺はまりして内外の事も白河夜船(シラカワヨフネ)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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