普及版 字通 「皀」の読み・字形・画数・意味
皀
7画
[字訓] かんばしい
[説文解字]
[字形] 象形
白は穀実、匕(ひ)はしべの残る形。秀・穆の字形中にも、その形が残されている。まだ脱穀しない穀物で、その馨香(けいこう)あることをいう。〔説文〕五下に「の馨香(けいかう)なり。嘉、裹(くわ)中に在るの形に象る。匕は之れを(と)る以(ゆゑん)なり。或いは(い)ふ、皀は一粒なり」とするが、この「或(ある)」がよい。
[訓義]
1. かんばしい、穀がかんばしい。
2. 穀粒。
3. 香と通じ、かんばしい。
[部首]
〔説文〕に皀を部首とし、(即)・(既)など三字を属する。は食膳の前に即(つ)く、は食足りて気を催す状態で、頸(くび)をそむける意。前にあるものは(き)()の省形である。部首字は穀実の象形であるから、以下はその属するところを誤るものである。
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報