直柄(読み)ひたえ

精選版 日本国語大辞典 「直柄」の意味・読み・例文・類語

ひた‐え【直柄】

〘名〙
① 刀のまっすぐな柄(つか)。また、用具につけたまっすぐな柄(え)
山槐記‐治承四年(1180)二月一一日「次予起座、於東簀子取剣、野剣、直柄、納赤地袋」
② 用具自体が柄の役も兼ねるもの。

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デジタル大辞泉 「直柄」の意味・読み・例文・類語

ひた‐え【直柄】

まっすぐな刀のつか。また、作りつけになっている用具の
用具そのものの形が握る部分を兼ね備えているもの。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の直柄の言及

【斧】より

…そこで両者のあいだに角製などの袖sleeveを介在させて密着と衝撃緩和とをはかるものもある(デンマーク中石器時代,スイス新石器時代,中国漢代,ニューギニア民族例)。柄をまっすぐな棒状の直柄(なおえ)と先が短く屈曲する膝柄(ひざえ)knee‐shaftとに大別し,膝柄の屈曲部分を斧台footとよんでおく。袖の使用例を含め着装法の各種は図解にゆずる。…

【石斧】より

…この先史例および民族例ともに,横斧用には木の幹と枝が分かれる部分を利用し,幹側から斧身をとりつける部分を,枝側から使用者が握る部分を作り出したもの,すなわち膝柄(ひざえ)が多い。また縦斧用には,棒状の直柄(なおえ)を用い,その太い方の端近くに孔をあけ,ここに斧身を挿し入れる場合が多い。福井県鳥浜貝塚で多数見いだされている縦斧用の膝柄は,世界の先史・民族例にも類例をみない。…

※「直柄」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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