矢俣保(読み)やまたのほ

日本歴史地名大系 「矢俣保」の解説

矢俣保
やまたのほ

正応五年(一二九二)の「惣田数注文」(河上神社文書)に「矢俣保三百三十町」とある。保域は、貞和六年(一三五〇)一二月八日の板部成基寺領寄進状(光浄寺文書)に「肥前国矢俣保西島郷内、当寺敷地以下」とみえ、寛正二年(一四六一)六月一日渋川教直書下(同文書)に「肥前国三根郡矢俣保之内、元犬丸名田島東島町」とみえることから近世の矢俣郷よりも広く西島にしじま郷の一部を含んで、南茂安みなみしげやす(明治二二年成立)の村域に比定することができる。

光浄寺文書における初見は、元徳二年(一三三〇)三月八日の沙弥ちやうせん田地譲状で、最終は天文七年(一五三八)一二月一三日の竜造寺家門書状である。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android