…雌雄同株のアコウでは,果囊の内部には雄花のほかに,長花柱,短花柱の2種類の雌花があり,コバチが受粉・産卵することにより,長花柱花では種子が,短花柱花では虫こぶができ,種子と虫こぶがほぼ同数となる。【上条 一昭】【岡本 素治】
[象徴]
地上の楽園(エデン)において,アダムとイブは知恵の木の実を食したために,裸であることに気づいて恥じ,イチジクの葉で腰を隠した(《創世記》3:7)。それゆえ,知恵の木は初期キリスト教時代から,しばしばイチジクの木によって表現された(のちにしだいにリンゴの木が多く用いられるようになる)。…
…維管束植物のうち,多年生で,茎頂の活動(伸長生長)が無限に続き,茎に形成層をもっていて二次(肥大)生長を行うもの。樹,樹木ともいい,植物学では木本植物という。草(草本植物)に対応する語。大きさによって高木(喬木(きようぼく))と低木(灌木)に区別することもある。高いものではオーストラリアのユーカリの1種のように130mに達するものがあり,小さいものでは草本と同じような生育形のコケモモやヤブコウジのような例がある。…
…実【杉山 信男】
[神話とシンボリズム]
果物は比喩的に成果や達成を示す語として使われ,キリスト教ではイエスが聖母マリアの〈最初の果実〉と形容される。同時に次の世代の種子ともなることから,果物に自立や分離の意味も込められ,知恵の木(善悪を知る木)に生じる果物と原罪(楽園追放)との関係につながっている。古代エジプト人やユダヤ人にとって果物は豊饒(ほうじよう)や精神的豊かさを意味し,ギリシアでは果物や穀物,花が詰まったコルヌコピア(豊饒の角)として象徴化された。…
…そこでは多くの木の中でもとりわけナツメヤシが古代人の崇拝の対象となり,乾燥地帯にあっても枯渇することのない生命力を象徴する図像の主題となった。前10世紀と推定される旧約聖書《創世記》の人間誕生の神話にも,〈善悪を知る木(知恵の木)〉とならんで,〈生命の木〉が言及されている。それによると,神は土の塵(ちり)で人をつくり,その鼻に命の息を吹きこんでエデンの園に住まわせたのであるが,園の中央には〈生命の木〉と〈善悪を知る木〉とがあり,エデンから流れ出る川が園をうるおしていたという(2:9)。…
…〈懐疑〉〈厭世〉〈陰鬱〉の人生観に支配された苦悩の人物を描く反面,革命運動に一身をささげた冒険家を主人公にした大長編歴史小説《ある活動家の回想記》(1913‐35)に見られるような行動的人間へのあこがれも強い。社会の矛盾に抗しきれず自殺してゆく青年の苦悩を描いた《知恵の木》(1911)は自伝的要素が濃い代表作である。三部作ものを好んだが,なかでも《人生のための闘い》シリーズ(1904)はマドリードの下層民の明日なき生活をリアルに描いたもので,作者の特徴をいかんなく発揮した作品である。…
※「知恵の木」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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