石山詣(読み)いしやまもうで

精選版 日本国語大辞典 「石山詣」の意味・読み・例文・類語

いしやま‐もうで‥まうで【石山詣】

  1. 〘 名詞 〙 滋賀県大津市の石山寺にまいること。特に陰暦一〇月甲子の日に参詣すること。
    1. [初出の実例]「かの石山まうでのをり、ひとりえり捨て給ひしも思ひ出でられて、心うし」(出典:落窪物語(10C後)二)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の石山詣の言及

【石山寺】より

…そののち平安時代,醍醐寺を開創した聖宝(しようぼう)が初代の座主(ざす)になって,当寺はこれまでの東大寺末の華厳宗の寺から,真言密教の寺院となった。このころすでに当寺の本尊如意輪観音の霊験は,清水・長谷とともに天下に広まり,平安貴族や庶民の遊楽や参籠が続き,〈石山詣〉という言葉も生まれた。参籠者のなかには,紫式部や和泉式部,また赤染衛門など当代一流の女流作家の名も見える。…

※「石山詣」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android