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石山寺 いしやまでら

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

石山寺
いしやまでら

滋賀県大津市石山寺辺町にある真言宗御室派の寺院。西国観音霊場三十三所第 13番の札所。山号は石光山。天平勝宝年間 (749~757) ,聖武天皇の勅願による良弁僧正の開基と伝える。しかし実際は大仏殿建立の用材採集の事務を司る石山院を建てたのが始りという説が有力。

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デジタル大辞泉の解説

いしやま‐でら【石山寺】

大津市石山町にある真言宗御室派の別格本山。山号は石光山。開創は天平勝宝元年(749)と伝え、開基は聖武天皇、開山は良弁(ろうべん)西国三十三所の第13番札所。永長元年(1096)再建の本堂、建久5年(1194)建立の多宝塔は国宝。石山寺縁起など多数の文化財を所蔵。本堂に紫式部源氏物語を書いたという「源氏の間」がある。

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百科事典マイペディアの解説

石山寺【いしやまでら】

滋賀県大津市石山寺1丁目にある東寺真言宗の寺院。749年―757年開創。良弁(ろうべん)が奈良大仏の建立のための黄金を得るため,如意輪観音に祈願したのが起源。平安時代観音信仰が盛んになるにつれ,上下の尊崇を集め,西国三十三所観音霊場13番札所。
→関連項目大津[市]小栗宗湛造東大寺司田上杣多宝塔琵琶湖国定公園和様建築

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デジタル大辞泉プラスの解説

石山寺

滋賀県大津市にある寺院。創建は747年。宗派は真言宗、本尊は如意輪観音菩薩。国宝に指定されている本堂には、紫式部『源氏物語』の着想を得たと伝えられる源氏の間がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

いしやまでら【石山寺】

滋賀県大津市にある真言宗の寺。山号は石光山。東大寺造営のとき,近江からの用材を集荷した〈石山院〉という役所をもとに,東大寺の僧良弁(ろうべん)が762年(天平宝字6)ごろ,これを寺院に改めたのが当寺の始まりである。そののち平安時代,醍醐寺を開創した聖宝(しようぼう)が初代の座主(ざす)になって,当寺はこれまでの東大寺末の華厳宗の寺から,真言密教の寺院となった。このころすでに当寺の本尊如意輪観音の霊験は,清水・長谷とともに天下に広まり,平安貴族や庶民の遊楽や参籠が続き,〈石山詣〉という言葉も生まれた。

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大辞林 第三版の解説

いしやまでら【石山寺】

大津市にある真言宗の寺院。762年頃、僧良弁が建立。初め東大寺(華厳宗)に属したが、平安中期に真言宗となり、朝廷貴族の崇敬を集めた。紫式部が本堂で源氏物語を書いたという。多宝塔は鎌倉初期の遺構で、和様の建築様式を伝える。西国三十三所第一三番札所。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

石山寺
いしやまでら

滋賀県大津市石山寺にある真言宗東寺(とうじ)派の別格本山。石光山(せっこうざん)と号する。西国(さいごく)三十三所第13番札所。749年(天平勝宝1)、聖武(しょうむ)天皇の勅願により、良弁(ろうべん)が開創。東大寺大仏の鋳造、荘厳(しょうごん)のため諸国に黄金を求めたとき、勅を受けた良弁が、石山の地の岩上に天皇御持仏の如意輪観音(にょいりんかんのん)像を安置、草庵(そうあん)を結んで祈願したところ、まもなく陸奥(むつ)国からの黄金献上という奇瑞(きずい)を得て、この地に寺を開いた。そして良弁は1丈6尺(約4.8メートル)の観音像をつくり、その中に先の像を納めて本尊としたと伝えられ、以来勅願寺として朝野の信を集め、参詣(さんけい)者が相次いだ。初め東大寺(華厳(けごん)宗)に属していたが、平安中期に真言密教に改められ、観賢(かんげん)、淳祐(じゅんゆう)らが住した。1078年(承暦2)伽藍(がらん)を焼失したが、翌1079年一部を再興。建久(けんきゅう)年間(1190~1199)に源頼朝(よりとも)が再建し、多宝塔を寄進したという。さらに寛元(かんげん)年間(1243~1247)に叡尊(えいそん)が再興、現存の本尊(如意輪観世音半跏像(かんぜおんはんかぞう)。国の重要文化財)をつくった。像は秘仏となっており、歴代天皇の即位の初歴に開扉する定めであるが、今日では33年に一度開帳される。1604年(慶長9)豊臣秀頼(とよとみひでより)と淀君(よどぎみ)の寄進により修造が行われた。
 山腹に南面した本堂は相の間(あいのま)と懸造(かけづくり)の礼堂(らいどう)が付加されており、内陣に平安後期の遺風を残している。多宝塔は鎌倉時代の遺構で、わが国最古の整美を誇り、本堂とともに国宝である。また東大門、鐘楼、宝篋印塔(ほうきょういんとう)が国の重要文化財に指定されている。寺宝には、中国唐代の『玉篇(ぎょくへん)』や平安時代の古文書(こもんじょ)など国宝10点のほか、観世音菩薩(ぼさつ)立像、釈迦如来(しゃかにょらい)像、維摩居士(ゆいまこじ)像、厄除不動明王(やくよけふどうみょうおう)像、淳祐内供坐像(ないくざぞう)、『石山寺縁起絵巻』『源氏物語絵巻』『石山寺一切経』など国の重要文化財も多い。本堂の傍らには紫式部が『源氏物語』を執筆したといわれる「源氏の間」があり、『蜻蛉(かげろう)日記』『枕草子(まくらのそうし)』『和泉式部(いずみしきぶ)日記』『更級(さらしな)日記』などにも当寺がしばしば登場し、また歌に詠まれるなど、文学とのゆかりも深い。
 寺域は瀬田川に臨む景勝の地で、古来「石山の秋月」として名高く、近江(おうみ)八景の一に数えられる。行事には石山祭(5月1日)、青鬼ほたる祭(6月中旬)、石山観音千日会(8月9日)、名月紫式部祭(中秋名月の日)などがある。[金岡秀友]
『井上靖・塚本善隆監修『古寺巡礼 近江 2 石山寺』(1980・淡交社)』

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世界大百科事典内の石山寺の言及

【田上杣】より

…《万葉集》の〈藤原宮の役民の作る歌〉に〈衣手の 田上山の 真木さく 檜の嬬手(つまで)を もののふの 八十氏河(やそうじがわ)に 玉藻なす 浮かべ流せれ〉とあるように,田上山のヒノキの角材を宇治川に流して木津川へ入れ,藤原京造営の用材とした。762年(天平宝字6)の石山寺造営には,造東大寺司管轄下の山林として国家から指定されている。石山寺の用材の大部分は田上杣で伐採されたが,伐採作業は田上山作所の監督官である領2人の下に,専門工人の司工2人,鉄工1人と臨時工人の雇工3人,様工6人,仕丁10人のほか,運送に従事する仕丁,雇夫によって進められた。…

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