ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「磁気単極」の意味・わかりやすい解説 磁気単極じきたんきょくmagnetic monopole 磁気モノポールともいう。単一磁極,すちわち N極または S極のいずれか一方のみをもつ仮説的な物質要素。マクスウェルの電磁気理論では磁極は常に N極と S極の対,すなわち磁気双極子から成り立っている。1931年 P.A.M.ディラックは量子力学的考察から強さ ℏc/2e の磁気素量をもつ磁気単極の存在を予想した。ただし ℏ=h/2πで,h はプランク定数,c は真空中の光速度,e は電気素量である。しかし実験的にはその存在は確認されていない。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by