でんき‐そりょう ‥ソリャウ【電気素量】
〘名〙
電荷の最小
単位。
電子一個のもつ
電気量に等しく、すべての電気量はその整数倍の値をとる。
記号e 〔自然科学的世界像(1938)〕
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デジタル大辞泉
「電気素量」の意味・読み・例文・類語
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電気素量【でんきそりょう】
素電荷とも。電気量の最小単位。すべての電気量は電気素量の正または負の整数倍に等しい。電子,陽子など荷電素粒子の電荷の絶対値に相当。記号e。1.6021773クーロンまたは4.803207×10(-/)1(0/)CGS静電単位。しかし素粒子のさらに基本的構成単位であるクォークの存在を仮定する最近の素粒子論では,クォークの電荷はe/3ないし2e/3(正負とも)でありうるとしているが,単独のクォークは観測されていないので,電気素量eのままでよいことになる。→電子/ミリカン
→関連項目ストーニー|定数|電荷|普遍定数
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電気素量
でんきそりょう
elementary electric charge
電気量の量子を表わす普遍定数。記号は e。素電荷ともいう。原子定数の一種。値を次に示す。
e=1.602176634×10-19C
すべての電気量は e の整数倍(正または負)である。電子,陽子など荷電素粒子の電荷の絶対値は電気素量に等しい。電気素量の存在は,1891年,電気分解の研究を行なうジョージ・ジョンストン・ストーニーによって提唱された。そして 1909年,ロバート・アンドリュース・ミリカンが行なった油滴実験によって存在が証明され,その値が算出された。e の値は今日では原子定数の多くの測定値から算出されている。
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でんきそりょう【電気素量 elementary electric charge】
実験で発見されている素粒子がもつ電荷(電気量)は,0,±e,±2eのごとく,最小単位eの整数倍の値に限られている。ここでeは電子の電荷の絶対値を表し, e=1.602177×10-19C =4.803201×10-10esuである。このeを電気素量という。電子の電荷の測定としては,油滴を用いたミリカンの実験(ミリカンの油滴実験ともいう)が有名である。この実験はアメリカの物理学者R.A.ミリカンが1909年から始めたもので,微小な油滴が空気中を運動するとき,油滴に働く力と空気の粘性力のつりあいにより,油滴が一定速度で動くことを利用する。
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電気素量
デンキソリョウ
elementary electric charge
電気量の素量.記号e.基本物理定数の一つ.すべての電気量はこの素量の正または負の整数倍である.現在もっとも新しい値は
e = 1.602176487(40)×10-19 C.
電子および陽子の電荷の絶対値に等しい.
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