電気素量(読み)でんきそりょう(英語表記)elementary electric charge

  • でんきそりょう ‥ソリャウ
  • でんきそりょう〔ソリヤウ〕
  • 電気素量 elementary electric charge

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

電気量量子を表わす普遍定数記号e。素電荷ともいう。原子定数一種。値を次に示す。

e=1.602176634×10-19C

すべての電気量は e の整数倍(正または負)である。電子陽子など荷電素粒子電荷の絶対値は電気素量に等しい。電気素量の存在は,1891年,電気分解の研究を行なうジョージ・ジョンストン・ストーニーによって提唱された。そして 1909年,ロバート・アンドリュース・ミリカンが行なった油滴実験によって存在が証明され,その値が算出された。e の値は今日では原子定数の多くの測定値から算出されている。

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デジタル大辞泉の解説

正・電気量の最小単位電子1個または陽子1個のもつ電気量の絶対値で、1.602176634×1019クーロン。すべての電気量はこの整数倍として現れる。素電荷単位電荷電荷素量。記号e
[補説]2019年5月20日に施行された国際単位系SI)の改定において、電気素量は不確かさのない物理定数となり、電流単位であるアンペア定義に用いられる。

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百科事典マイペディアの解説

素電荷とも。電気量の最小単位。すべての電気量は電気素量のまたは負の整数倍に等しい。電子,陽子など荷電素粒子の電荷の絶対値に相当。記号e。1.6021773クーロンまたは4.803207×10(-/)1(0/)CGS静電単位。しかし素粒子のさらに基本的構成単位であるクォークの存在を仮定する最近の素粒子論では,クォークの電荷はe/3ないし2e/3(正負とも)でありうるとしているが,単独のクォークは観測されていないので,電気素量eのままでよいことになる。→電子ミリカン
→関連項目ストーニー定数電荷普遍定数

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世界大百科事典 第2版の解説

実験で発見されている素粒子がもつ電荷(電気量)は,0,±e,±2eのごとく,最小単位eの整数倍の値に限られている。ここでeは電子の電荷の絶対値を表し, e=1.602177×10-19C  =4.803201×10-10esuである。このeを電気素量という。電子の電荷の測定としては,油滴を用いたミリカンの実験(ミリカンの油滴実験ともいう)が有名である。この実験はアメリカの物理学者R.A.ミリカンが1909年から始めたもので,微小な油滴が空気中を運動するとき,油滴に働く力と空気の粘性力のつりあいにより,油滴が一定速度で動くことを利用する。

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大辞林 第三版の解説

観測される電気量の最小単位。陽子あるいは電子のもつ電気量の絶対値。その値は 1.60218×10-19 C(クーロン)。すべての帯電体のもつ電気量はこの量の整数倍である。記号 e  素電荷。

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精選版 日本国語大辞典の解説

〘名〙 電荷の最小単位。電子一個のもつ電気量に等しく、すべての電気量はその整数倍の値をとる。記号e 〔自然科学的世界像(1938)〕

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化学辞典 第2版の解説

電気量の素量.記号e.基本物理定数の一つ.すべての電気量はこの素量の正または負の整数倍である.現在もっとも新しい値は

e = 1.602176487(40)×10-19 C.
電子および陽子の電荷の絶対値に等しい.

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