磯野 風船子(読み)イソノ フウセンシ

20世紀日本人名事典 「磯野 風船子」の解説

磯野 風船子
イソノ フウセンシ

昭和期の評論家,社会運動家 日本陶磁協会理事長。



生年
明治35(1902)年7月24日

没年
平成2(1990)年7月12日

出生地
東京市下谷区中清水町(現・台東区池之端)

本名
大河内 信威(オオコウチ ノブタケ)

別名
別名=小川 信一(オガワ シンイチ),磯野 信威(イソノ ノブタケ),大河内 風船子(オオコウチ フウセンシ)

学歴〔年〕
浦和高〔大正15年〕卒

経歴
早くから社会主義に関心を抱き、大正15年以降プロレタリア演劇運動で活躍する。昭和3年国際文化研究所創設に参画。5年検挙され、6年共産党に入党し日本プロレタリア文化連盟(コップ)書記長となる。7再び検挙され、9年の出獄後は理研系会社の重役になる。戦後は理研映画の専務取締役を務め、その後、ビル貸室業を営む。一方、足利以後の茶道史・陶芸史の研究家としても活躍し、日本陶磁協会理事長、茶の湯同好会副会長も務めた。著書に「長次郎」「楽茶椀」「茶碗自選」「古九谷」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

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