重役(読み)じゅうやく

精選版 日本国語大辞典「重役」の解説

じゅう‐やく ヂュウ‥【重役】

〘名〙
① 重い役目。重要な役職。また、その役職にある人。特に江戸幕府や諸大名家の重い役(老中、若年寄、家老など)の汎称。また、その人。ちょうやく。
※長秋記‐天永二年(1111)七月二九日「資清事、於明法博士者重役也」
※政談(1727頃)三「其御物書部屋を勤たる輩、何れも事になれて、今に重役に召仕るる輩多し」
② 重い賦役。
※吉田文書‐永久三年(1115)五月七日・山城国玉井荘住人等解「御修造之比、尤重役也。不耕作者是以何物仕所役哉」
③ いくつもの賦役が重なること。
※東寺百合文書‐セ・久安六年(1150)九月一六日・伊予国弓削島荘百姓等解「如此重役等、雖堪之責
④ 役職が重なること。また、今の職のほかに別に加わった職。
※宇都宮家式条(1283)八条「右、以同射手重役之由、近年有風聞
⑤ 銀行・会社の取締役監査役などをいう。役員
※社会百面相(1902)〈内田魯庵〉虚業家尺牘数則「本日当銀行重役に談じ候ところ」

おも‐やく【重役】

〘名〙 責任の重い役目。また、その役目の人。重役人。じゅうやく。
※評判記・野良立役舞台大鏡(1687)光瀬左近「かをみせより春にいたるまでおも役を平八につとめさせて」

ちょう‐やく【重役】

〘名〙 重い役職。また、その役職にある人。じゅうやく。〔文明本節用集(室町中)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉「重役」の解説

じゅう‐やく〔ヂユウ‐〕【重役】

責任の重い役目・役職。大役たいやく。「重役を仰せつかる」
株式会社取締役監査役など役員の総称。「重役会議」
徳川幕府や諸大名家の重要な役。老中若年寄家老など。
[類語]取締役役員理事顧問監査役相談役

おも‐やく【重役】

責任の重い役目。また、その役目の人。じゅうやく。
「あの御方が商会の―を勤め給うと聞けども嘘のようなり」〈紅葉・不言不語〉

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世界大百科事典内の重役の言及

【葬式】より

…墓穴が掘りあがると魔よけのために鍬や竹をわたす。墓人足は重役(おもやく)といい,ノベオクリが終わると,まず喪家でふろに入り,膳には上座につく。(2)ノベオクリ(野辺送り) 出棺は午後2時から3時ころが普通であるが,もとは夜にしていた所が多い。…

【取締役】より

…株式会社および有限会社の業務執行(代表)機関の構成員。取締役と監査役を合わせて会社の役員と呼ぶことがあり(証券取引法5条1項など),俗にいう重役もこの両者をさすことが多い。株主や社員は数が多く,頻繁に会合することはできないうえ,経営の専門的知識も十分でないから,取締役に会社の経営をゆだねることが必要になる。…

※「重役」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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