神の顕現(読み)かみのけんげん(その他表記)theophany

翻訳|theophany

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「神の顕現」の意味・わかりやすい解説

神の顕現
かみのけんげん
theophany

ギリシア語に由来する言葉で,神が一時的に見える形で現れることをいう。類似の言葉として epiphanyがある。テオファニーは一般には神の顕現として使われるが,キリスト教では,キリスト受肉とは区別される。テオファニーが一時的な神の現れをいうのに対し,受肉はキリストの全人間性における神の受肉をさした永続的なものである。また幼児キリストのキリスト教徒に対する最初顕示を祝する,キリスト教会の三大祝祭の一つをエピファニーというが,ギリシア正教会ではこれをテオファニーといい,ともに1月6日に行われる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ドクターイエロー

《〈和〉doctor+yellow》新幹線の区間を走行しながら線路状態などを点検する車両。監視カメラやレーザー式センサーを備え、時速250キロ以上で走行することができる。名称は、車体が黄色(イエロー)...

ドクターイエローの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android