精選版 日本国語大辞典 「神字」の意味・読み・例文・類語
しん‐じ【神字】
- 〘 名詞 〙 =じんだいもじ(神代文字)
- [初出の実例]「本より神字もて書きたるも有れど、漢字もて記せるが多く彼れ此れと和漢紛らはしく人々次第に漢意に移り行きて」(出典:志都の岩屋講本(1811)上)
神字の補助注記
平田篤胤は、「神字日文伝」では「かんな」として「神字」を用いている。
平田篤胤は、「神字日文伝」では「かんな」として「神字」を用いている。
…漢字の渡来および〈かな〉の成立に先だって,上古の日本にかつて行われたと称せられる文字。〈神字〉と書いて,〈かんな〉とも呼ぶ。そのような固有の文字が存在したとする説は,おそくとも室町時代から神道家の間にひろまっており,江戸時代においては,平田篤胤をはじめ国学者のうちに,その存在を主張する者が少なくなかった。…
※「神字」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」