神神(読み)こうごうしい

精選版 日本国語大辞典 「神神」の意味・読み・例文・類語

こうごう‐し・い かうがう‥【神神】

〘形口〙 かうがうし 〘形シク〙 (「かみがみし(神神)」の変化した語)
① 神聖であって、けだかい。尊くておごそかである。けだかく厳粛である。
※枕(10C終)二二一「あけくれ御前にさぶらひつかうまつるともおぼえず、かうがうしく、いつくしう、いみじう」
② あやしくいかめしい。怪異だ。
源氏(1001‐14頃)夕霧「此の鬼こそ、いまは恐ろしくもありずなりにたれ。かうがうしきけをそへばや」
こうごうし‐げ
〘形動〙
こうごうし‐さ
〘名〙

かみ‐がみ【神神】

〘名〙 神たち。多くの神。諸神
蜻蛉(974頃)上「神がみとのぼりくだりはわぶれどもまださかゆかぬ心こそすれ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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