福館城跡(読み)ふくだてじようあと

日本歴史地名大系 「福館城跡」の解説

福館城跡
ふくだてじようあと

[現在地名]平内町福館

「新撰陸奥国誌」の福館村の項に「古蹟」として「館跡 本村の地館迹なりと伝れとも疆封詳ならす」とあり、福館集落自体が館跡といわれる。元亀―天正(一五七〇―九二)の頃七戸隼人宗慶が居城としたという。隼人は津軽為信の津軽統一にあたって降参し、そのままこの地を支配したが、慶長五年(一六〇〇)没。二代修理・三代主計と続き、小湊御境目役を勤めていた。「津軽一統志」の「所々関所警衛」として「南部口守小湊垣上に居す 七戸修理同子主計」とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 建立

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android