空気マイクロメータ(読み)くうきマイクロメータ(英語表記)air micrometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「空気マイクロメータ」の意味・わかりやすい解説

空気マイクロメータ
くうきマイクロメータ
air micrometer

ノズル (噴出口) から流出する一定圧力の空気の流れが,ノズルと物体との間隙寸法によって変化することを利用した比較測長器 (コンパレータ) 。測定倍率と精度が高いが,測定範囲は小さい。エアゲージ,ニューマティックゲージともいう。圧縮空気を供給する方式によって,低圧式 (水柱式) ,高圧流量式 (浮き子式) ,高圧指針式 (背圧式) ,差圧式,真空式などに分けられ,現在では高圧流量式が多用されている。空気圧力は,低圧式で 0.2kgf/cm2 (19.61kPa) 以下,高圧式で 2.0kgf/cm2 (196.1kPa) 以上である。高圧流量式では1目盛り 0.5~2.5μm,測定範囲 20~150μm程度のものが多く使われている。ノズルの部品を交換することによって,物体の外径内径,平面度その他種々の測定ができるほか,自動定寸や自動制御装置にも応用されている。

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