普及版 字通 「窕」の読み・字形・画数・意味
窕
11画
[字訓] ひろやか・しとやか
[説文解字]
[字形] 形声
声符は兆(ちよう)。兆は卜兆。ゆるやかにまがる意がある。〔説文〕七下に「深く肆(ひろ)きこと極まるなり」とあり、深遠のところをいう。〔詩、周南、関雎(かんしよ)〕「窈窕(えうてう)たる淑女」のように用いる。
[訓義]
1. ふかくひろい、おくぶかい、ひろやか。
2. のびやか、しとやか、しずか。
3. みめよい、うつくしい、あでやか。
4. 佻(ちよう)と通じ、かるい、かろやか。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕窕 フカシ・ヒロシ・カロシ・サビシ・タヲヤカナリ・クツログ 〔字鏡集〕窕 シヅカナリ・タヲヤカナリ・タハヤカナリ・クツログ・サビシ・フカシ・トホシ・カロシ・ヨシ
[語系]
窈窕は連語として用いる。窕dy、挑dy、佻thyは、しなやかに動く意がある。窈yuは幽yu、奧(奥)uk、杳yの声に近く、窈窕とあわせて幽遠の意となる。
[熟語]
窕貨▶・窕言▶・窕▶・窕冶▶・窕利▶
[下接語]
軽窕・霄窕・杳窕・窕・窈窕・遥窕
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報