立柧棱の(読み)たちそばの

精選版 日本国語大辞典 「立柧棱の」の意味・読み・例文・類語

たちそば‐の【立柧棱の】

植えてある柧棱木(そばのき)の意で、この木の実が小さく少ないところから、「実の無けく」にかかる。
古事記(712)中・歌謡前妻(こなみ)が 肴(な)乞はさば 多知曾婆能(タチソバノ) 実の無けくを こきしひゑね」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報