前妻(読み)こなみ

精選版 日本国語大辞典 「前妻」の意味・読み・例文・類語

こなみ【前妻】

〘名〙 一夫多妻制のもとで、先にめとった妻。⇔後妻(うわなり)
古事記(712)中・歌謡「古那美(コナミ)が 肴(な)乞はさば 立柧棱(たちそば)の 実の無けくを こきしひゑね 後妻(うはなり)が 肴乞はさば いちさかき 実の多けくを こきしひゑね」

ぜん‐さい【前妻】

江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八「前妻(ゼンサイ)菊園は殆んど押掛けて来たのだし」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「前妻」の意味・読み・例文・類語

こなみ【前妻/嫡妻】

一夫多妻のころ制度で、先に結婚した妻。前妻または本妻。⇔後妻うわなり
「―が乞はさばたちそばの実の無けくをこきしひゑね」〈・中・歌謡〉

ぜん‐さい【前妻】

先妻せんさい」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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