前妻(読み)コナミ

精選版 日本国語大辞典 「前妻」の意味・読み・例文・類語

こなみ【前妻】

  1. 〘 名詞 〙 一夫多妻制のもとで、先にめとった妻。⇔後妻(うわなり)
    1. [初出の実例]「古那美(コナミ)が 肴(な)乞はさば 立柧棱(たちそば)の 実の無けくを こきしひゑね 後妻(うはなり)が 肴乞はさば いちさかき 実の多けくを こきしひゑね」(出典古事記(712)中・歌謡)

ぜん‐さい【前妻】

  1. 〘 名詞 〙せんさい(先妻)
    1. [初出の実例]「前妻(ゼンサイ)菊園は殆んど押掛けて来たのだし」(出典:江戸から東京へ(1922)〈矢田挿雲〉八)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android