立行(読み)たちいく

精選版 日本国語大辞典の解説

たち‐い・く【立行】

〘自カ五(四)〙 くらしのみちがたつ。くらしてゆける。たちゆく。
※浮雲(1887‐89)〈二葉亭四迷〉二「お前さんが官員に成ってお呉んなさらなきゃア私どもが立往(タチイ)かないと云ふんぢゃ無いから」

たち‐ぎょう ‥ギャウ【立行】

〘名〙 行(ぎょう)として立ったままでいること。
※双林寺縁起‐永正一〇年(1513)八月「次於熊野証誠殿百日立行之間」

たち‐ゆ・く【立行】

〘自カ五(四)〙
① 立ち上がって行く。出立(しゅったつ)する。旅に立って行く。去って行く。
※万葉(8C後)一二・三二一〇「あしひきの片山雉立往(たちゆか)む君におくれてうつしけめやも」
※新古今(1205)羇旅・九一五「旅衣たち行浪ぢ遠ければいさしら雲の程もしられず〈奝然〉」
② 時間が過ぎて行く。経過する。月日がたってゆく。
※河越千句(1470)九「更る衣のなごりなる色〈幾弘〉 立行は三年の態も程はなし〈中雅〉」
③ やってゆける。暮らしてゆける。事業や生活などが成り立ってゆく。
※怪談牡丹燈籠(1884)〈三遊亭円朝〉二〇「仇を討ち、主人の家の立行くやうに致たいものでございます」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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