端折(読み)はしおる

精選版 日本国語大辞典 「端折」の意味・読み・例文・類語

はし‐お・る ‥をる【端折】

〘他ラ四〙
三河物語(1626頃)一「田をうゑ申とて、我もじ身やぶれ襌(かたびら)をき、たかしおりはしをりて」
滑稽本八笑人(1820‐49)二「丁数かぎりあればぐっとはしをる」

はしょ・る【端折】

〘他ラ五(四)〙 (「はしおる」の変化した語)
着物の裾を持ち上げて帯にはさむ。はせおる。
咄本・鹿の子餠(1772)尻端折貴様も尻をはしょった。おれもはしょると」
② はぶいて短く縮める。簡単にする。省略する。
洒落本・中洲の花美(1789)小通登楼「付けとどけをはしょれば」

はし‐おり ‥をり【端折】

〘名〙 物の端を折ること。特に、着物の裾(すそ)を折ってからげること。はしょり。
※浮世草子・椀久一世(1685)上「はしをりをおろし、すぐに天王寺屋利兵衛方へ行きて」

はしょり【端折】

〘名〙 (「はしおり」の変化した語) 着物の裾を帯にはさむこと。
歌舞伎男伊達初買曾我(1753)四「端折を下し、身繕ひして」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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