笑立(読み)わらいたてる

精選版 日本国語大辞典 「笑立」の意味・読み・例文・類語

わらい‐た・てる わらひ‥【笑立】

[1] 〘自タ下一〙 わらひた・つ 〘自タ下二〙 さかんに笑う。しきりに笑う。
※金(1926)〈宮嶋資夫〉二五「いつも反身になって、大きな腹をつき出して太い声で笑(ワラ)ひ立(タ)てる栗田」
[2] 〘他タ下一〙 わらひた・つ 〘他タ下二〙 さかんにあざける。また、ある人をまわりの者みんなで嘲笑する。
落窪(10C後)二「わらひたてられたる程だに過ぎぬれば、宮仕しつきぬる物なり」

わらい‐た・つ わらひ‥【笑立】

[1] 〘自タ四〙 はげしく笑い出す。
大鏡(12C前)二「もののをかしさをぞ、え念ぜさせ給はざりける。わらひたたせ給ぬれば、頗事もみだれけるとか」
[2] 〘自他タ下二〙 ⇒わらいたてる(笑立)

わらい‐だち わらひ‥【笑立】

〘名〙 笑いながら席を立つこと。また、笑いながら出立すること。
浮世草子・浮世栄花一代男(1693)四「はや末社口を出して笑(ワラ)ひ立に露路入れば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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