筑前国続風土記拾遺(読み)ちくぜんのくにぞくふどきしゆうい

日本歴史地名大系 「筑前国続風土記拾遺」の解説

筑前国続風土記拾遺(続風土記拾遺)
ちくぜんのくにぞくふどきしゆうい

五六巻 青柳種信著

写本 九州文化史研究所・福岡県立図書館ほか

解説 筑前国の地誌。文化一一年青柳種信が「筑前国続風土記附録」の再吟味を命じられて編纂が開始され、天保六年の種信死亡後は長男長野種正・次男青柳種春が編集を引継いだ。提要、福岡・博多および一五郡の郡記、古城古戦場記からなる。土産考・河水記が編集される予定であったが、現存写本にはなく、完成しなかったと考えられる。「筑前国続風土記附録」以上に神社関係の記事が豊富で、古文書の引用や考古学的記述も多く、国学者である種信の学問的個性が強く表れている。

活字本 昭和四八年に影印本刊、平成五年に活字本刊。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報