答の矢(読み)トウノヤ

デジタル大辞泉 「答の矢」の意味・読み・例文・類語

とう‐の‐や〔タフ‐〕【答の矢】

敵の射た矢に対して射返す矢。
「―を射てその敵を射落とし」〈平家・九〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

関連語 実例 弓手 初出

精選版 日本国語大辞典 「答の矢」の意味・読み・例文・類語

とう【答】 の 矢(や)

  1. 敵の射た矢に対して、射かえす矢。「当の矢」とも書く。
    1. [初出の実例]「弓手(ゆんで)の眼(まなこ)を甲(かぶと)鉢付(はちつけ)の板にゐつけられながら、当の矢を射て其敵(そのかたき)を射落とし」(出典平家物語(13C前)九)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android