普及版 字通 「筥」の読み・字形・画数・意味
筥
13画
[字訓] かご・はこ
[説文解字]
[金文]
[字形] 形声
声符は呂(りよ)。金文の字形は膚に従う。ともに古く(きよ)の声があった。〔説文〕五上に「(せう)(ささら)なり」とあり、前条の字条に「陳留にては、帚を謂ひてと曰ふ。一に曰く、、五升を容る。一に曰く、宋・魏にては、(はし筒)を謂ひてと爲す」とみえる。字は〔説文〕に呂声とするが、もとに従う字である。〔詩、召南、采〕は神饌とする草摘みを歌い「于(ここ)に以て之れを(い)る 維(こ)れ筐と筥とに」とあり、筐は四角いかご、筥はまるいかご。はもとその象形である。
[訓義]
1. はこ、まるいはこ。穀物や野菜を入れる。
2. いなたば。四秉(しへい)(四束)を筥という。
[古辞書の訓]
〔名義抄〕筥 ハコ/筥 アラハコ/沓筥 クツバコ
[語系]
筥・kiaは同声。は〔説文〕に「牛に飮ましむる筐なり」とし、「方なるを筐と曰ひ、圜なるをと曰ふ」とする。筐khiuangも声義に関連のある語である。
[熟語]
筥米▶
[下接語]
禾筥・筐筥・軽筥・箱筥・斗筥・豆筥・飯筥・負筥
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報