築泥(読み)ツイヒジ

デジタル大辞泉 「築泥」の意味・読み・例文・類語

つい‐ひじ〔‐ひぢ〕【泥】

《「つきひぢ」の音変化》「築地ついじ」に同じ。
「童べの踏みあけたる―のくづれより通ひけり」〈伊勢・五〉

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精選版 日本国語大辞典 「築泥」の意味・読み・例文・類語

つい‐ひじ‥ひぢ【築泥・築墻・築垣・築地】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「つい」は「つき」の変化した語 ) =ついじ(築地)
    1. [初出の実例]「密(みそか)なる所なれば、門(かど)よりもえ入らで童べの踏みあけたるついひぢのくづれより通ひけり」(出典伊勢物語(10C前)五)

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世界大百科事典(旧版)内の築泥の言及

【築地】より

…築泥(ついひじ)からの転で,字のごとく本来は練り土を積み上げて造った塀。現在知られている最も本格的なものは,1尺(約30cm)ほどの石垣積みの基礎上の両側に6~10尺ごとに須柱(すばしら)と呼ばれる柱を立て,その外面に幕板という仮枠をあててその中に練り土を入れ,棒で突き固める〈版築(はんちく)〉という手法による。…

※「築泥」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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