紀文大尽廓入船(読み)きぶんだいじん くるわのいりふね

歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典 「紀文大尽廓入船」の解説

紀文大尽廓入船
きぶんだいじん くるわのいりふね

歌舞伎浄瑠璃外題
作者
河竹新七(3代)
初演
明治11.11(東京市村座)

出典 日外アソシエーツ「歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典」歌舞伎・浄瑠璃外題よみかた辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の紀文大尽廓入船の言及

【紀伊国屋文左衛門】より

…歌舞伎では《青楼詞合鏡(さとことばあわせかがみ)》(並木五瓶作,1797桐座初演)で3世沢村宗十郎が紀伊国屋文蔵に扮し好評を得,いらい読本等の挿画は宗十郎の似顔で文左衛門を描くにいたった。また《紀文大尽廓入船(くるわのいりふね)》(3世河竹新七作,1878市村座初演)は,前記2世為永春水作の合巻をもとに放牛舎桃林が講釈化したものの脚色。長唄にも《紀文大尽》(中内蝶二作詞,1911発表),また実録本には《名誉長者鑑》(成立年不詳)があり,俗伝ではおおむね初世の一代富豪化と2世の驕奢・零落とが分けて描出され,江戸町人の一典型となっている。…

※「紀文大尽廓入船」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android