経俊卿記(読み)つねとしきょうき

改訂新版 世界大百科事典 「経俊卿記」の意味・わかりやすい解説

経俊卿記 (つねとしきょうき)

正二位中納言藤原経俊(1214-76)の日記。《吉黄記》《吉礼記》などの異称がある。1237年(嘉禎3)から76年(建治2)までの鎌倉時代中期の公家日記である。経俊は勧修寺流吉田家の出で,弁官,蔵人,後嵯峨院院司として事務官僚であったから,日記文中に多くの官奏奏文の写しがおさめられており,当時の朝廷権力を知る上での重要な史料である。宮内庁書陵部編《図書寮叢刊》所収
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