愛媛県中部、上浮穴郡(かみうけなぐん)にあった旧町名(小田町(ちょう))。現在は喜多(きた)郡内子町(うちこちょう)の東部を占める一地域。1955年(昭和30)小田町(おだまち)、参川(さんかわ)、田渡(たど)の3村が合併し成立。2005年(平成17)喜多郡五十崎(いかざき)町とともに内子町に合併。旧町域は、肱(ひじ)川支流の小田川流域の山間地帯に位置する。小田の名は中世以降の郷名に由来。国道379号、380号が通じる。江戸時代には大洲(おおず)藩と新谷(にいや)藩領地に分かれた。交通不便な山村で、畑作や林業が主。傾斜地ではかつて焼畑もみられたが、近年はタバコ、クリ、シイタケの生産が行われる。杉の磨き丸太は建築用材として山村振興に役だっている。南部の小田深山(おだみやま)は国有林地帯(4500ヘクタール)で、原生林も多く、四国カルスト県立自然公園に含まれ、渓谷は行楽地となっている。
[横山昭市]
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…人口4321(1995)。西は大田市に接し,田儀川,小田川,久村川が北流して日本海に注ぐ。古代から出雲国の最西端に位置する軍事・交通上の要衝で,山陰道の多伎駅や石見国との間の国境を監視する宅伎戍(たきのまもり)が置かれた。…
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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
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