織延(読み)おりのぶ

精選版 日本国語大辞典 「織延」の意味・読み・例文・類語

おり‐の・ぶ【織延】

〘他バ下二〙 布の長さや幅に織り詰まりや織り縮みができないように、織り詰まりの割合を定めて、修正しながら規定の丈(たけ)や幅に織り上げる。
浮世草子日本永代蔵(1688)五「女は麻布を織延(ヲリノベ)足引大和機(やまとばた)を立」

おり‐は・う ‥はふ【織延】

〘他ハ下二〙 (「おりはう(折延)」が「衣」「錦」などの縁語として使われたため、「織り延う」と意識されたもの) 織って長くする。織って長くするように、長く続ける。連用形を副詞的に用いることが多い。
※月清集(1204頃)下「春がすみしのにころもををりはえていくかほすらむあまのかごやま

おり‐のべ【織延】

〘名〙 「おりのべぎぬ(織延絹)」の略。
平家(13C前)四「おりのべを一きれも得ぬわれらさへ」

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