繭糸長(読み)けんしちょう

精選版 日本国語大辞典 「繭糸長」の意味・読み・例文・類語

けんし‐ちょう‥チャウ【繭糸長】

  1. 〘 名詞 〙 一個の繭から繰れる繭糸の長さ。明治時代は五〇〇~八〇〇メートルだったが、品種改良や一代交雑種により、現在は一五〇〇~二〇〇〇メートルになる。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の繭糸長の言及

【繭】より

…繭の経済価値をあらわす重要な形質で,蚕品種,蚕期,作柄などによりかなり異なるが,17~20%の範囲にある。(8)繭糸長 1粒の繭を繰って得られる繭糸の長さ。1000~1350mの範囲のものが多い。…

【繭検定】より

…繭検定は,肉眼によって検定供用繭中に混入する不良繭を一定の基準により選除し,選除繭歩合(検定供用繭に対する不良繭量の割合)を算出する。供用繭から不良繭を除いた精繭について繰糸検査を行い,生糸量歩合(一定量の繭を繰糸して得られる生糸量の割合),繭糸長(1粒の繭から得られる繭糸の長さ),解舒率(繰糸中の繭糸の切断数の多少)などを検査し,解舒価値にかかわる解舒率と品位価値にかかわる繭糸長成績を総合して繭格を決める。その等級は上位から優等格,1等格,2等格,3等格および4等格の5等級に分けられている。…

※「繭糸長」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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